【報告】5/19 腰部脊柱管狭窄症に対する鍼灸治療の効果と実際

「腰部脊柱管狭窄症に対する鍼灸治療の効果と実際」

■日時  2019年5月19日(日)13:00~16:00
■会場  全柔協会館4F 大阪市北区曽根崎2-2-1
■講師  粕谷 大智
東京大学医学部付属病院リハビリテーション部 鍼灸部門主任「東洋医学ホントのチカラ」や「NHKガッテン!」に出演

講習会レポート

今回の学術講習会は、東京大学医学附属病院リハビリテーション部 鍼灸部門主任でNHKの「ガッテン!」などにも出演された粕谷大智先生による「腰部脊柱管狭窄症に対する鍼灸治療の効果と実際」でした。
講習会の前半は座学でした。脊椎狭窄症の症状やそのメカニズム、種類(馬尾型、神経根型、複合型)や鑑別方法、西洋医学での治療方法、また鍼灸治療の方法とその効果などを論文や臨床結果の科学的根拠などを交えながら分かり易く説明していただきました。

脊柱管狭窄症による間欠性跛行の発生機序は主に、脊柱管内における神経の圧迫と神経内の血流障害であるとのこと。
実際の治療ではまず障害神経レベルを判断しその後、椎間関節部への鍼治療。これは後枝内側枝周囲を刺激し狭窄部周囲の筋緊張改善と疼痛閾値の変化が目的です。また実際に症状の出ている末梢神経への鍼治療を行い、障害神経根内の血流改善と疼痛閾値の変化を促します。次に多裂筋への鍼治療で、これは多裂筋が動作時痛の原因となっている場合が多いので行います。

最後は足底部への台座灸による治療で、術後のしびれ感、患側の異常感覚や麻痺によりバランスが悪くなっている患者に対し、足底の固有感覚受容器(メカノレセプター)を利用し、体幹バランス保持に重要な足底内在筋の機能向上を目的としています。主に拇指内転筋、拇指外転筋、内側・外側足底神経を刺激します。座学の最後には受講者からの質問にも丁寧に答えていただきました。

後半は実技で受講者が二人一組になり、座学で説明していただいた手技と刺鍼を行いました。実技でも粕谷先生が受講者の所へ個別で周り丁寧に教えていただきました。

脊柱管狭窄症や体幹バランスの低下は患者数の多い症状であり、今回の講習会は鍼灸マッサージ院にとって、効果が期待できるすばらしい学術講習会でした。